摂りすぎでアレルギー物質を産生!?スキンケアでの使用にも注意!
健康食品で気になるのがアレルギーへの懸念です。素晴らしい効果があるものでも、人によっては美味しい柑橘系の果物でさえアレルギー反応が出るケースもわかっています。
では、酸化しにしにくく、乳幼児の栄養サプリにも推奨されているオリーブオイルではどうでしょう?
一般的な見解では摂りすぎによってアレルギーが発症するという明確な作用は報告されていませんが、口コミや健康相談サイトなどを見てみると、少数ですがオリーブオイルアレルギーなるものを持つ方がいるという実態があります。
また症状の現われ方は皮膚のポツポツや痒みが主なようですが、アトピーであったり元々からアレルギー体質の人にアレルギーが発症しやすいことが伺えます。
アトピーやアレルギー体質で注意したいオリーブオイル
オリーブオイルのアレルギー発症に関しては未だ賛否がありますが、アレルギーの原因物質になる要素を持ちあわせていないと言う見解は断言できません。それは人によって水道水に含まれるカルキだったり、アレルギー反応を起こすものが様々だからです。
そのような観点からみると、オリーブオイルアレルギーは存在し、今を遡る2011年に国内のとある医療機関の診療実録書に、エクストラバージンオイルの美容液を使用していた女性が広範囲に及ぶアレルギー症状(接触性皮膚炎症候群)を発症していた記述があります。
パッチテストの結果、エクストラバージンオイルに強い陽性反応が出ていたというものです。
オリーブオイルの成分は70%以上が体にメリットを齎すオレイン酸で構成されていますが、リノール酸も10%程度含有しています。リノール酸は健康な方ならば大丈夫とされていますが、アレルギーの原因になるアラキドン酸を合成する厄介な成分です。
アレルギー症状、アトピー、喘息、花粉症などの反応を強める影響が知られていて、実際にアトピーなどの症状を持つ方は、リノール酸が少量のオリーブオイルでも避けている背景もあるのです。
オリーブオイルがアレルギー物質になるメカニズム
オリーブオイルに含まれるリノール酸はアラキドン酸を合成します。更に量を摂りすぎるとアラキドン酸は有害な物質プロスタグランジンを産生し、免疫機能を妨害するようになります。
この現象がアレルギーに至るメカニズムで、体の弱い部分や抵抗力の落ちている部位に集中するようにして炎症を起こし、皮膚炎や咳と言った様々な症状を引き起こすことがわかっています。
何も心当たりがないのにアレルギー症状が出る場合、それはもしかするとオリーブオイルが関係しているかもしれません。様子をみて、確信犯的な存在のようでしたらアレルギー専門外来できちんと検査を受けて、原因物質の特定をしましょう。
誤ったスキンケアでアレルギーに移行するケース
オリーブオイルは石鹸やクレンジングオイルなど身近な美容実用品としても浸透しています。しかし、オリーブオイルの特徴を知らずに使うと、肌質によっては皮膚炎を起こしてアトピーに移行するケースもあるのです。
オリーブオイルは洗浄力が強いため、カサカサの乾燥肌には不向きだとされています。角質を取りすぎて、肌のバリア機能が弱まってしまうからです。
ドライスキンが顕著な方はマイルドな成分の石鹸やクレンジングに切り替えたり、オリーブオイルを使用したものでも配合率が控えめな物を使うように配慮しましょう。
また、よく言われるNGスキンケアが、入浴直後のお肌に直にオリーブオイルを塗布することです。
オリーブオイルは保湿した肌をカバーして潤いを閉じ込める作用に長けていますが、入浴後の肌は水分が揮発して乾燥が否めません。
入浴後は、乳液やローションなどで保湿するのが効果的で肌馴染みもよくなります。そのうえで、冬場など乾燥が気になる箇所に掌で温めたオリーブオイルを薄く伸ばすように優しく塗布すると潤いがキープできます。
二つの例をあげてみましたが、どちらも皮膚トラブルを招きやすく肌質が弱い方や乾燥肌には注意が必要といえます。
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